- chatting in library -

雑記

我が家の少年が登校拒否して2週間が経った。

今の彼の生活は、私が与えた課題(ドリルとか)をこなし、最近飼い始めた猫と戯れ、スポーツ少年団に通う日々。もともと不眠体質だったが最近はよく眠れているようで、クマもなくなり、顔色が良くなった。登校しないだけで、彼は明らかに幸せになった。

大人になってみれば、小学校は奇妙なところだ。近所に住む同じ学年の子たちが集められ、ひとりひとりの興味や関心を問われることもなく、担任教師からすべての教科を教わる。当たり前だが、大人になったらそんな場所は絶対にない。もしも今、近所のアラサーを集めた「中年学校」なるものが出来たら、それは単に地獄だ。学校の異常さに気づき早々に見切りをつけたあたり、私より彼の方がいくらか賢いようにも思う。

彼が学校に行かないことに焦りは感じていない。大人には、子どもに教育を受けさせる義務があるけど、それが学校である必要はないだろう。

しかし、いくら親の意向があっても、登校拒否を押し通すのはなかなか難しい社会である。

学校の言い分

①まず学校は、「どうして学校に来ないのか」を知りたがる。
気持ちはわかる。改善できることならしたいだろう。トラブルがあるなら解決したいだろう。しかし残念ながらうちの少年には、これといって思い当たることはないようだ。登校をしぶりだした当初こそ、あれこれいろんな理由を考えだして口にしていたが、本当に登校できなくなった時には、「どうして俺、学校に行きたくないんやろ。」と言って、静かに涙していた。

そんな彼に、なんで?どうして?と聞き続けることはできないよ。すべてに理由があると思うのは、大人の都合でしかない。ごめんね先生。

②それに納得すると、次に学習の心配をし始める。

これも気持ちはわかる。いずれ学校に来た時、学習面でつまづいたらまた登校したくなくなるかもしれない、と考えるだろう。今やっていることはどれも基礎的な、社会生活で必要な知識だから、ここをこぼすわけにはいかないと思うのも自然なことだ。

しかしうちの少年は、学習意欲や知的好奇心は人一倍ある。天体の動きや、図形や、漢字の部首の意味など、学校で学ぶ前から本で知識を手に入れているし、もし知らないことに出会っても、自分で調べることができる。箱に収められて机にかじりつくより、ゴロゴロしながら図鑑を読むのが好きだ。そんなこと、担任なら知ってるはずなのにね。

今のところ学校の進度よりスムーズに学習が進んでいる。

③そして学校は「友達との思い出」を口にし始める。

いやいや、大人になった今、学校での思い出…ほとんどないですけど?少なくとも私は、修学旅行くらいしか覚えていない。運動会さえ覚えてないよ。日々の学校生活なんか大人に求められたことをやっているだけで、能動的に動いてないんだから思い出になりようがない。ていうか「行きたくない学校に行かされた思い出」にしてしまう危険は考えないのか?

…あ、中学の時、授業中に大量の鼻水を手にもっていた生徒がいて、それを見つけた別の生徒が「○○がスライム持っとる!!!」と騒ぎ立てた事件は鮮明に覚えている。でもまあそんな事件はそうそう起きないよね。少なくとも、いい思い出は、行きたいと思った時にしかできないよ。

のれんに腕押し

とまあ、こういったことを学校と話す機会があったのだが、私の説明の悪さも相まってなのか、全く、本当に、全然、話が通じなかった。大人同士でここまで話が通じないことあるんだ!と心底驚いた。

テーブルに着いた途端、矢継ぎ早にこんなことを言われた。

「大人が、短期・中期・長期の復学目標を立てないと」
「お母さんはこのままでいいとお思いですか?」
「個別対応はできないが、学校にできることはしますので」

私は、「いいからもう何もするなっつってんだろ!!」をいろんな言い方で伝えた。ザッと、こんな感じ。

・まだ日もそんなに経ってないですし、今は休息が必要です
・行くかどうかは本人が決めるので、いつ、と約束はできませんね
・仮に復学しても今後100%授業に入る必要はないと思ってます
・スポーツしながら集団生活も学んでるので必ずしも学校でなくてもいいですよね
・コーチや監督にも事情は話してますし、チームメイトも理解してくれてます
・学校では難しい個別対応、家庭ではできますしやってます
・学校と自宅のベストミックスを探したいです
・専門機関のカウンセリングを受ける予定がありますので、それ次第ってところもありますね

ここまで彼の登校拒否に協力している親だとアピールしてるのに、学校は最後まで「まずは短期的に!いつ学校にくるか決めましょうお母さん!」の姿勢だった。もー諦めてくれよ。最後の方は、私、半分キレていたと思う。

先生方にとっては、彼はあと数年でこの学校の生徒じゃなくなる存在だが、家族と本人はその後の人生もずっと一緒にいるんだよ。家族と本人が行かないって言ってんだよ。わかってくれよ、もう…。

先生以外の相談先

運がいいことにうちの校区にはスクールソーシャルワーカーが常駐していて、現状をすぐに相談することができた。学校との間も取り持ってくれると言うので、今後、学校側と話す時には通訳として同席してもらうことにした。

もしどこかのフリースクールや相談センター等に行きたくなったら、適した施設をコーディネートしてくれるらしい。私のリフレッシュにも協力してくれるそうで、相談窓口のLINEまで交換した。まったくいい世の中になったもんだ。

ちなみに市内にはスクールカウンセラーもいる。こちらは予約から1ヶ月ほど待つことになるが、当該児童の校内での様子をもとに話を聞いてくれる。一度別のことで相談したことがある。スクールカウンセラーは、実質、親のカウンセリング担当って感じだと思う。それも必要だよね。

この2週間、私はいろんなことをいろんな大人に言われ、本当に疲れきった。きっとうちの少年も、いろんな大人や子どもの言葉に追い詰められ、キツかっただろう。家で過ごしている間、ゲラゲラ笑う声が聞こえてくると、心底ホッとする。
また学校に行くかどうかはわからない。これからどうするか、何も分からないけど、今、彼は学校に行ってたころより、穏やかな日々を過ごせている。

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
こっとん

こっとん

しゃべる図書館のひと

理想や妄想が広がりすぎて身の振り方を見失ったアラサー。職人や学者にめっぽう弱い。既婚。息子2。九州在住。

  1. 我が家の少年が登校拒否して2週間が経った。

  2. アニメ「チ。ー地球の運動についてー」を彩る主題歌、サカナクション「怪獣」

  3. 「音楽」と「お笑い」構造の共通点を過剰考察!

コメント

この記事へのコメントはありません。

RANKING
DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3

RELATED

PAGE TOP