- chatting in library -

愛とSEXと家族

しゃべとしょが注目した2023年のセックス&ジェンダーニュースまとめ

    3月

    「ジャニー喜多川氏による性被害」

    3月6日、BBCのドキュメンタリーで取り上げられたことが発端。

    4月12日、ジャニーズJr.として活動していた岡本カウアンさん(26)が会見。「2012~16年に15~20回ほど性的被害を受けた」と話す。これをNHKが報道し(こちら)、他のメディアも続く。ヒガシこと東山紀之氏とイノッチこと井ノ原快彦氏が何度か会見をするも、結局、新たなタレントマネジメント会社の社長は福田淳氏となる予定。

    アラサーのぼくらからしたら「まあ、たぶんあるんだろうな」というのが遂に白日の下に晒されたというかんじ。ジャニーズ事務所の役員・社員も、所属タレントも、マスメディア・報道関係者も、ジャニーズファンも、みんなエンターテイメントとビジネスへの欲求に負けて知らないフリしちゃったね。という話。

    6月 

    「杉並区議会生理用品」

    6月13日の杉並区議会で、「避難所に生理用品は置いてあるのか?」と議員が質問し、区の担当課長が「一般的な生理用品は用意してある」と回答。続けて「タンポンや月経カップなどは用意していないのか?」との質問に、男性課長がしどろもどろになり、このやりとりを見た別の女性議員が、「生理用品についての質疑は男性へのセクハラに当たるのではないか」とnoteに書いて騒動に発展(詳細はアベプラ参照)。

    議会ではさまざまなことを想定して税金で何をするのか議論しましょうね。たとえ恥ずかしくても、興味のないものでも、それが仕事です。以上です。

    「水着撮影会中止事件」

    公園での水着撮影会が、都市公園の風紀的によろしくないという批判によって中止された。Wikipediaに詳しく書いてある。その後再開するも、公園管理者からはNGな水着とNGなポーズ集が示されることとなった。

    公園での水着撮影会のNGを具体的に示す世界初の事例なのではないだろうか。このNGの絵は「卑猥」にはならないんですね、きっと。

    「広末涼子の不倫」

     語ることは特にないが、キャンドル・ジュン氏を久しぶりにみた。記者会見では、キャンドル・ジュン氏が挙手した記者を壇上にあげて対話形式で進めるスタイルを展開。とても斬新。新しい会見スタイルを生み出した(動画58:30あたりから)。さすがアーティスト。

    8月

    「DJ SODAセクハラ事件」

     韓国のDJであるSODA(読み方は「そだ」)さんは、8月13日大阪で開催された「MUSIC CIRCUS’23」に出演し、パフォーマンス中に観客席に近づいた際、男女2人に胸を触られたという事件。8月21日、「青汁王子」こと三崎優太氏のYouTubeチャンネルに、加害者を名乗る男性2人が顔出しで出演、大阪府警に出頭。11月3日、当事者間で和解が成立し、告訴が取り下げられた。

     一連の経緯の中で、「露出が多い服を着ていたからだ」という性被害・服装問題や、運営側にも落ち度があったのでは的なコメントでSNSは盛り上がった。加害者とされる人がSNSで名乗りを上げて公開謝罪をするという令和時代の新たな謝罪スタイルの幕開けも感じる。

    9月

    「頂き女子りりちゃん」

    頂き女子とは、男性からお金を頂く女子。

    りりちゃんこと渡邊真衣氏は、男性からお金をだまし取った詐欺の罪と、頂き女子の方法をマニュアル化したものを販売し、それを購入した女性が男性からお金をだまし取ったため、詐欺ほう助の罪にも問われている。さらに渡邊真衣氏が男性からだまし取ったお金と知りながら飲食代を支払わせたホストの男性も逮捕される事態に発展(組織犯罪処罰法第11条の犯罪収益等収受)。

    結婚詐欺、パパ活、頂き女子、と時代とともに変遷しながらも、人の本質とはあまり変わっていないのだなあと思わせる事件。

    10月

    「RYUJI奢る奢らない問題」

    こちらは頂かれたくない方の男の話。10月1日、料理研究家YoutuberのRYUJIが、SNSになぜ男性が女性の食事代を払わなければいけないのかと投稿し炎上。

    これまた時空を超えた永遠のトピック「男女の奢り奢られ論争」の令和版。我が国の平和な日常を感させてくれるニュースである。

    11月

    「東海オンエア・セカンドパートナー」

    男性6人のYoutuberグループ東海オンエアのメンバーのしばゆーとその妻あやなんの公開夫婦喧嘩から発展。その中であやなんが、夫のしばゆーとは別の“セカンドパートナー”がいることを告白したことで、セカンドパートナー、通称セカパが話題に。一応の定義は「デートなどはするが肉体関係はない」とのことだが、SNS上では「言い方綺麗にしただけの不倫」との声も。

    漫画の『大奥』とかセカンドパートナーまみれの世界観ですから、今後のセカパのバイブルになるかもしれないですな。

    12月

    「性的同意サービス・キロク」

    性的行為の前にお互いに10コの確認事項にチェック。するとQRコードが出てくるのでそれをお互いに読み込ませるというもの。性的行為とは何を含んでいるのだろうか。性行為は含むんだろうが、キスは?ハグは?性行為だとしてもそんなことまで同意したわけではないのに、とかならない?同意後48時間以内であれば同意の取り消しができる機能を追加するとのことだが、性行為のさなかに「この同意ってキャンセルされるのかもなあ」とよぎる人もいるのでは。

    いろいろ疑問はあるが、性的同意って何かを考えるいいきっかけを提供してくれてはいる。

    • 記事を書いたライター
    • ライターの新着記事
    しーまん

    口癖が「そもそもそれって・・・」の面倒くさいアラサー男。図書館にひきこもっていたいけど、なんとか外界と接触して生きながらえている。東京在住。

    1. 藤本壮介・山本理顕・東浩紀の「万博と建築」というイベントを見て:木造リングが批判される理由について

    2. 映画『オッペンハイマー』で描かれた核兵器開発プロジェクト

    3. しゃべとしょが注目した2023年のセックス&ジェンダーニュースまとめ

    コメント

    この記事へのコメントはありません。

    RELATED

    PAGE TOP