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妄想族

妄想で世界を考える#1~もし息子がカムアウトしたら~

妄想で世界を考えるシリーズ
こっとん(♀)としーまん(♂)が、ゆるゆるまったり、時に真面目に妄想で世界を考えるシリーズ。ダイバーシティって妄想だよね。

もし自分の息子が「好きな男がいる」って言ったら?

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こっとん

「へえ、よかったね」って言うかな。

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しーまん

おれも一緒。「好きな女がいる」って言われた時と同じ「へえ、よかったじゃん」。むしろ、その人のどんなとこが好きなの、とかがんがん聞いちゃうかもしれん(笑)。

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こっとん

でも、身近な人がカムアウトすると、戸惑う人も多いみたい。ある調査によると、「男性どうし、女性どうしの結婚も認めるべきだか」という質問に、『賛成』は59%、『反対』は37%なんだけど、「自分の家族が同性と結婚したいと言ったら受け入れられるか」という質問になると『受け入れられる』は45%、『受け入れられない』は49%になるんだって。

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しーまん

同性婚はいいけど、実際に自分の家族になると「うーむ」となる人もいるってことか。まあぶっちゃけ、自分の中にも、男は女を好きになり、女は男を好きになるという「常識」が勝手にインストールされてるし。カムアウトすると、いろんな「目」にさらされることはあるのかもしれない。

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こっとん

「カムアウト」って言葉も気になる言葉ではある。だって、女性が「自分は男が好きです」とか、男性が「女が好きです」っていう「カムアウト」はないよね(笑)。

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しーまん

たしかに言われてみれば不思議だ。「女性が好きです」って誰かに言ったことない。今は、「男」「女」「LGBTQ+」のざっくり3種類くらいに思っている人が多いよねたぶん。で、カムアウトするのはだいたい「LGBTQ+」とされている人。と同時に、何かの「配慮」の対象になってるかんじかな。

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こっとん

そうかもね。ホントは一人ひとり違うけど。さっき言ってたけど、「カムアウト」で救われることもあれば、つらいこともある気がするなあ。

「うらやましく思う」
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しーまん

「君の名前で僕を読んで」っていう映画があるんだけど、そのなかで父親がエリオに言った言葉は印象に残ってる。

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こっとん

わかる~。すごいよね。

君の名前で僕を呼んで

<あらすじ>
大学教授の一家の一人息子エリオ。ひと夏の客人としてアメリカから大学院生オリヴァーがやってきて、二人は惹かれあっていく。夏休みが終わると、オリヴァーはアメリカに帰国。オリヴァーのことが忘れられないエリオに、父親が言葉をかける。

思ってもいないときに自然は狡猾な方法で人の弱さを見つける。そんな時は私がついている。

今は何も感じたくないだろう。二度と感じたくないかもしれない。それにこういう話をしたいのは私とではないかもしれない。でも、お前は確かな何かを感じたのだと思う。

お前たちは美しい友情を得た。友情以上かもしれない。うらやましく思う。
多くの親は早く終わらせたいと願い、息子が冷静になることを祈る。私はそういう親ではない。人は早く立ち直ろうと自分の心を削り取り、30歳までにすり減ってしまう。新たな相手に与えるものが失われる。だが、何も感じないこと、感情を無視することはあまりに惜しい。

もう一つ言おう。私はお前たちが得た経験を逃してしまった。何かが常に私を抑えた、または妨げた。お前の人生はお前のものだが、忘れないでほしい。心も体も一度しか手にできない。そして、知らぬうちに心は衰える。肉体については誰も見つめてくれず近づきもしなくなる。

今はまだひたすら悲しく、苦しいだろう。その痛みを葬るな。感じた喜びも忘れずに。

「君の名前で僕を呼んで」より

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こっとん

このやりとりで、息子が「カムアウト」したわけではないし、父親も「おまえ、ゲイだったんだね」みたいなことは言ってないんだよね。

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しーまん

たしかに、はっきりしてないね。

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こっとん

曖昧ななかで、わからないままでもいいんだよ、それも大事だと思うっていうメッセージ。

実際に子どもと生活していると、今日食べられないものが明日は食べられる、みたいなこともあって、たしかにわかんないんだよ(笑)。だから、自分の子はこうだ!って決めつけたりしないで、子どもと向き合っているのがいいなあと思った。お互いに決めつけないでいられたというのが、親子に「余白」をもたらしたんだろうな~。

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しーまん

すごくいいけど、「うらやましいと思う」っていう言葉が、常に「正しい答え」ってわけでもないよね。でも、この親子には信頼がベースにあって、そのうえで真正面から応えようとしている父親はすげえなと思った。このシーンってけっこう強い言葉が使われているけど、親子の信頼があるからか、すごい柔らかいというか、あたたかい感じ。
こういう大人になりたいなあと思うよね。

同性の友達が自分を好きだと言ってきたら?

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こっとん

じゃあ、仲いい同性の友達が自分のことを好きだと言ったらどうする?

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しーまん

お、変化球だ(笑)。もし自分が結婚してなくて、交際相手もいなかったら、じゃあ1回デートしてみます?とか言うかもね。すごい攻撃的な人とか、ちょっと不潔な人とかだったら嫌かもしれないけどね(笑)。相手によるってのは女性の場合と一緒。

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こっとん

それって「デート」になるの?「普通に友達とご飯に行く」になるの?

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しーまん

うーん、難しい。

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こっとん

相手の男性がムンムンな雰囲気だしてるかそうでないかみたいなこと?そのムンムンな雰囲気が嫌じゃないなだったらアリかもしれないってこと?

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しーまん

ムンムン(笑)。いや、真面目な話さ、「嫌じゃないかもしれない」くらいでエッチはできないよね。まあ、おれは「誰彼構わずエッチできます!」的なスタンスじゃないからなあ。誰彼構わずエッチする人を批判するわけじゃないけどね。こっとんは?

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こっとん

私がその女友達を好きでも、好きじゃなくても、まずはありがとうって言うかな。でもセックスはできないかなあ。心をその人でいっぱいにすることはできると思うけど、心も体もいっぱいにすることはきっとできない。それは伝えるかな。

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しーまん

なるほど。たとえば、セックスは無理でも、キスだったらできるんじゃない?

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こっとん

うーん、原則キスできない、例外でできる人やできる場合もあるかなあ。

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しーまん

へえ。おれは五分五分くらいかなあ。今まではやったことはないけど。
こうやって考えてみると、できるかできないかの判断基準って、相手が男か女か関係ない説あるのでは?

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こっとん

たしかに。私の場合、男でも女でも、いける人はいける、無理な人は無理。そして、女性の場合は性的な接触は原則、難しそうってかんじ。

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しーまん

どこまで性的なことができるかは個人によって差はある。でも、相手のことを考えてどうするのが一番いいのかを考えるって意味では、告白してくれた人が男だろうが女だろうが対応は変わらないってことだな。

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こっとん

いやでもこれは、私たちだけなのかもしれない。。。(妄想から覚める) いろんな人の意見聞きたいところではあるね。

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しーまん

たしかに!(妄想から覚める)

(おまけ)「君の名前で僕を読んで」引用部分原文

“When you least expect it, nature has cunning ways of finding our weakest spot. Just remember I’m here. Right now, you may not want to feel anything. Maybe you’ll never want to feel anything. And, maybe it’s not to me you want to speak about these things, but I feel something you obviously did.

Look, you had a beautiful friendship. Maybe more than a friendship. And I envy you.

In my place, most parents would hope the whole thing goes away, or pray that their sons land on their feet. But I am not such a parent. We rip out so much of ourselves to be cured of things faster that we go bankrupt by the age of 30 and have less to offer each time we start with someone new. But to make yourself feel nothing so as not to feel anything—what a waste!

And I’ll say one more thing… it’ll clear the air. I may have come close, but I never have what you two have. Something always held me back or stood in the way. How you live your life is your business. Just remember, our hearts and our bodies are given to us only once, and before you know it, your heart’s worn out. And as for your body, there comes a point when no one looks at it, much less wants to come near it. Right now, there’s sorrow, pain; don’t kill it, and with it, the joy you’ve felt.”

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