こっとんとも相談して、2025年はマンスリーフィルムレビューというしーまん担当コーナーを開設することにした。その月に観た映画について思ったことを垂れ流すだけの、恐ろしいほどにゆるく、どうでもいいコーナーである。気軽にお付き合いください。
記念すべき第1回は、『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』でございます。忍たま乱太郎というと、子どもの頃、3ちゃん(たぶん現在のNHK教育テレビ)つけてみてたなあという懐かしアニメ。ギャグとアクションがあって好きだった。
20年以上ぶりに予告をお見かけしたら、とんでもないアクションアニメにトランスフォームしとるじゃない。
この高スペック忍者の天鬼ってどなた?
え、土井先生なの?土井先生って優しいイケメンおにいちゃんじゃないの?

これは観に行くしかないよね、ということで観てきました。
~あらすじ~
忍術学園の教師・土井先生が忽然と姿を消し、彼にそっくりな謎の忍者「天鬼」がドクタケ忍者隊の軍師として現れる。彼を取り戻そうとする忍術学園、天鬼を利用しようとするドクタケ城、その動きを警戒するタソガレドキ城。それぞれの思惑が交錯し、戦いは避けられない状況に。乱太郎たちは仲間とともに土井先生を救うため奔走するが、予想以上に厳しい戦いが待ち受けていた――。
ギャグ的な要素も残しつつ、めっちゃまじめな忍者してるやん!!
ということでけっこう面白かった。四半世紀ぶりの忍たまという「初見ではないけどあんまり覚えていないアラサー世代」というゾーンにも刺さる、絶妙なバランスだったと思う。ちょっとまとめるとこんな感じ。
群像劇になっている
90分の限られた時間の中で、すごい量のキャラクターが出てくる。お馴染みの山田先生や、学園長、ヒール役の稗田八方斎の登場はもちろん、山田先生の息子の利吉や忍術学園の5年生とか6年生が出てきたり、25年前にはいなかったようなタソガレドキ城の雑渡昆奈門(ざっとこんなもん、というらしい。誰?笑)みたいなキャラもいて、いい意味で、だれがどういう立場なんだ?と前のめりになって見入ってしまう。
土井先生の過去については、いろいろあったんだろうなと想像させる描写にとどまっていて、深くは語られていない。「え、そこは描かないんだ…」とも思ったけど、全部言葉にしない方が余白があるし、「帰ったらちょっと忍たま見てみようかな」と思えて、案外いいのかもしれない。
三国志みたいな勢力争い
闇落ちした土井先生を助け出そうという、シンプルなストーリーではない。土井先生がいなくなった忍術学園、闇落ち土井先生=天鬼を手に入れたドクタケ&稗田八方斎と、それによって均衡が崩れることを危惧するタソガレドキ城という各勢力の思惑がある(他にも勢力がいた気がするが…)。この人は中立だけど、こうなることを危惧して、こう動いているのか、みたいな軍略みたいな要素がある(笑)
手に汗握るアクションシーン
予告からもわかる、手に汗握る本格アクションシーン。アクションシーンの数も結構ある。おいおい、忍たまって実はアクションアニメだったんだっけ?と記憶違いを起こすほどに。
女装でお馴染みの山田先生も今回は女装しません。NARUTOでいうところのカカシ先生というか、なんかベテラン上忍みたいな風格と立ち振る舞いです。

[c]尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会
きり丸の涙、しんべヱの大活躍、乱太郎はどこへ
通称「乱きりしん」の魅力も引き出されている。土井先生ときり丸は一緒に生活していて親密だったようで、きり丸はキーパーソン的な役割を果たしている。しんべヱは人外のパワープレイで道を切り開く活躍ぶり。あれ、乱太郎、、、きみはほんとに主人公なのかい??
ともかく、ちゃんと気合を入れて作ってる映画で面白かった。
ちなみに、主題歌は、そうさ100%勇気~♪でお馴染みの「勇気100%」なんだが、みなさんにとっての忍たまのエンディングは何ですか?ぼくは、「0点チャンピオン」です。いい曲です。
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